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Cagiva Cucciolo 125に乗っている奇特な方へ。 [Cagiva Cucciolo]

Forest_scheme.jpg
●何かのご縁があってこのサイトに辿り着いたCagiva Cucciolo125に乗る方のための
 交換可能部品リストです。

★エンジン及び駆動系の部品に関してはPiaggio製・2000年頃までに生産された
 空冷125cc用のものが使えます。

 ・同系統のエンジン及び駆動系をもった車種の例;
  Piaggio Liberty 125 ~2000
  Italjet Torpedo 125
  Aprilia Mojito 125, Havana 125

 ・エンジン関係がほぼ共通なもの(=駆動系はスイングアーム長が異なるため共用不可)
  Vespa ET4 125 ~2000 (LEADERエンジンに代わる以前のもの)

  
 ※一般的には、その後の世代のエンジンと区別するために「LEADER以前」と呼称される場合が多いです。

 ※LEADERエンジンと呼ばれる世代(2000年頃~)以降のものは、以下の点で外観からも区別できます。
  ・クランクケース左側のオイル点検窓が廃止されている
  ・オイルフィルターがカートリッジ式になり、右側に装着される


★部品に関してはいくつか入手可能な通販サイトがありますが
 下記のお店は圧倒的に商品構成が豊かで、価格や発送などのサービス全般も良心的です。
 宇賀神商会さん

 ●宇賀神商会さん取扱品:主な消耗品リスト
  ・オイルフィルター
  ・ドレインボルト
  ・ドレインボルト用Oリング
  ・インテーク・マニフォールド
  ・ドライブベルト
   ※このドライブベルト商品ページに「カジバ クッチョロ不可」と記載がありますが
    当サイトで品番を見て注文したクッチョロ乗りの方が「すぐに切れた」とクレームを入れたため
    念のためこのように記載しているとのことです。
    上記の通り駆動系はPiaggio製OEMですので、ベルトも問題なく使用できます。


いずれにしても、部品は入手できても整備作業はある程度ご自身でやってみるつもりで
お考えいただいた方が良いかと思います。お互いに頑張りましょう。


☆☆☆


交換したい箇所.jpg
今回(2016/06/22)交換した部品類がこちら。

 ①ひび割れを補修テープで巻いてごまかしているインテーク・マニフォールド
 ②17年間交換されていないガソリンホース
 ③同じく無交換の負圧ホース
 ④錆が酷く固着している様子のブローバイホースのクランプ


交換したもの.jpg
左:3年前に巻いた補修テープを剥がしてみると、思った以上にひび割れが酷くなっていたマニフォールド

右:燃料ホースはまだ弾力があったけれどもクランプが喰い込んで変形していた


交換後.jpg
交換後の様子。こういう部分を新品に換えると、かなり気分が良いものです(笑


負圧コック周辺.jpg
このスクーターの良い点は、空冷で造りがシンプルなことと、キャブ車なので
よく故障原因になりやすい燃料ポンプなどという無粋なものを使っていないこと。

燃料コックの役目をする「負圧コック」という部品はなかなか工夫された面白い部品で、
マニフォールドにつながった負圧ホースを通じて負圧(吸引圧)が掛かると
弁が動いてガソリンが送られる、というもの。
このコック自体が壊れることもあるらしいけど(笑



パン屋さん巡りには最適。.jpg
音が静かで燃費も良く、大きめなタイアのおかげで乗り心地もなかなか。
ちょっとそこまで買い物に....などという時に、これほどストレスの無い乗り物は
そうそう見つからないような気がします。

どうか長く楽しめますように。




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しばらくお待ちください...その6。 [分類できません]

Forest_scheme.jpg
やあ!.jpg

わーん、なんだか時間が足りなくなってきちゃった。
1日を48時間にしてよ、ドラえもん....


なんてね。
忙しい時は忙しく。頑張ろうっと。

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軽さは美徳、の巻。 [Riding Gear]

Forest_scheme.jpg
ようやく始動。.JPG
年明けに何かの設定を間違えたかのような20℃近い暖かな日がほんの数日あった後は
順調にいつもの冬がやってきて、オートバイを引きずり出したのはようやく3月に入ってから。
月の初めに松本市街に出掛ける用事があったので、久々に仔犬号で向かってみた。
去年の秋に駆動系の整備をしたばかりなので、至って滑らかで快調そのもの。
用事を済ませた後、北アルプスを見渡す公園を通って帰ってきた。
駐車場の無い場所に出掛ける時には、この大きさの乗り物は本当に便利だ。


3月だけど。.JPG
その後も暖かくなったかと思えばまたしっかり雪の日もあり
三寒四温とはよく言ったものだなぁ、などと思いつつもなかなかオートバイの出番はなく。


なんとかしたい、その1..JPG
期待以上に快適で日々の足として何の問題もなく動いてくれているペコちゃん。
手に入れた時から気になっている部分を少しずつ直している。

何故か付け根のカバーだけ無くなっているリア・ワイパーもその一つ。


1000円なら。.png
カバーだけでも手に入れば、と探してみると、意外にカバーだけという部品は見つからない。
画像検索から探していくと、どうも中国の巨大通販企業Alibabaでは
ルノー用のリア・ワイパー一式なんていうものも驚くほど大量に出品されている様子。
それだけ製造者がいる、ということなのだろうけれども、価格も冗談のように安い。

写真だけでは判断しづらいのを気にしつつ、
送料込みで1,000円程度で手に入るのなら実験と思って試してみた。


カバーだけでも。.JPG
数日後に届いたものは、見た目はかなりきちんとした商品だった。
アームとワイパー・ブレードは予備に取っておくことにして、カバーだけ装着。
うむ、ちゃんと使える。


風化。.JPG
もう一箇所、エアコンの配管がエンジン・ルームのバルク・ヘッドを貫通する部分の
断熱材のスポンジが劣化してボロボロになってるのも、早めになんとかしておくことに。

高温になるエンジン・ルームから鉄板を一枚隔てた向こう側にユニットがあるので
この部分の断熱がしっかりしていないとエアコンの効きが極端に悪くなるらしい。


しっかり断熱。.jpg
完全に風化して、触ると粉になってしまうスポンジを取り去り、
厚手の包帯のような耐熱テープを配管にしっかり巻いてから、
アルミ製の断熱テープで隙間を埋めるように成形しながら貼り込んでみた。
しばらくはこれで大丈夫、かな。

なんていうことをしているうちに、3月も残り少なくなってきた。


先週のこと。.JPG
先週の休み、午後からは天気が崩れるという予報を聞いて、昼前からオリバー君を引っ張り出す。
空気圧を確認して、小一時間ほどいつもの好きな道を辿りながら
ほとんど誰も走っていない見通しの良い直線では少し回転を高めに保って
燃焼室のカーボンを飛ばすようなつもりで。


2台まとめて。.JPG
車庫があいているうちに、銀馬号もメンテナンス・スタンドから下ろしてエンジンを掛けておいた。
キャブレターのフロート室のガソリンを使い切って、コックも閉じて保管しておいたおかげか
約4ヶ月半振りにエンジンを掛けるわりには何の苦労もなく、
数回の空キック後の1回目のキックで始動できた。
アイドリング時のメカ・ノイズもほとんどなく、機械的にはかなり良い健康状態だと思う。


いざ出撃。.JPG
そして、今日。
ラルフ君=R nineTは正月の妙に暖かい日にほんの少し走った以来、ほぼ3ヶ月ぶり。
去年の夏の終りにハンドルをR1200R用のものに換え、
その時に併用していた20mmアップのハンドル・スぺーサーは秋の終りに外したので
ノーマルのハンドルとの違いは、主に幅の狭さとグリップの絞り角度だけになっている。
でも、幅が約5cm狭くなって、手前に自然に絞った角度になったおかげで
乗り味は劇的に快適になった。


焼けてきた。.JPG
オドメーターはいまだに2,000kmにも届いていない。
でも、このマシンに跨ると、距離を稼がなくても、たとえほんの1時間であっても
濃厚なライディングの愉しさに浸ることができる。
その点では我が家の他の3台とはかなり毛色の違う機械だ。
エキゾースト・パイプの付け根は、かなり綺麗な焼け色になってきた。

そして、今日は新しいブーツの試運転も兼ねていた。


軽さが何より。.JPG
TCX製の"X-GARAGE Boots"というもの。
自分にしては珍しく、黒ではない色のブーツが欲しくなったのだ。


TCX247.png
ここ数年、オートバイ自体もScramblerが人気のジャンルになってきたり
何かにつけて「ライフスタイルが云々....」といった触れ込みで登場する商品が増えてきた。
もう機能の面では十分以上に進化が進んで、これからは多様化の時代ということなのだろう。
ブーツも、ほかのウェア類と同じように、機能はある程度持たせた上で
多種多様なデザインが増えてきたのは喜ばしい限り。

TCXの"24/7"という新しいシリーズの広告イメージにはR nineTも登場する。
確かにこのマシンにハイテク満載の現代的な靴はちょっと似合わない。


迷ったけれども。.png
このシリーズには本革製のミドル・カットのブーツが2種類あり
左の"X-BLEND"というソールに段差のあるアウトドア風のものも良いなあと思ったけれども
右の"X-GARAGE"のシンプルなスタイルとフラットなソールが気に入った。
こちらは防水性は無く、内装は"Air Mesh Breathable"と書かれている。
おそらくこちらの方が重量は軽いのではないだろうか。
本革製であっても、重厚過ぎない軽いブーツが欲しいと思っていたのだ。



BootsGOLDWIN.jpg
しっかりとした防水性のあるブーツとしてはGOLDWIN製(写真右)のものを持っているし
その前に手に入れたDIADORA製のものはタイトな造りで操作性に優れている。



BootsHarold'sGear.jpg
それらとは少し違うクラシカルなものを、と思って手に入れたHarold's Gear製のブーツは
革の質も良くてとても気に入っているのだけれども、丈がほんの少し低めで
ソールもあまりにもがっちりとしているので柔軟性には欠ける。



tcx-x-garage.jpg
海外サイトでの評価を見ると(こことかこちら)、
「軽さと通気性、機能のバランスに優れた毎日でも履ける革ブーツ」という
なかなか良い評価を受けているようだった。
まさに今ワタクシが欲しかったブーツそのものではないか。



もう届いた。.JPG
先週の休みの晩にドイツの通販サイトで購入ボタンを押し、
驚いたことに中三日後の日曜の昼過ぎに信州の片田舎に荷物が届いてしまった。
しかもドイツからの送料は2,500円も掛かっていない。何とも素敵な世の中だ。

期待した通り、見た目とは裏腹にとても軽いブーツ。
新しいブーツにありがちな、爪先がどこまであるかが分からないような違和感もなく
乗り始めてすぐにこれは使いやすいブーツだと実感できた。


オイルの香り。.JPG
埃と虫の死骸などを綺麗に拭き取ってマシンを車庫にしまってから
履いたままの新しいブーツにミンク・オイルをゆっくり塗り込んでみた。
"Vintage look"と称する、初めから古びたような雰囲気も捨てがたいのだけれども
本革なのだから少しは脂っ気を持たせておきたい。

指の腹で塗り込んだオイルを隅々まで押し込むようにブラシで磨き、
明日になったら余分なオイルを拭き取っておくことにしよう。
足取りが軽くなって気分も上々、なのでありました。

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眠っていたクルマを我が家仕様に。 [クルマと私]

0103八ヶ岳Scheme.JPG
かなり綺麗。.JPG
年末に手に入れた外装ペコペコのルノーの整備は少し時間が掛かり、
2月に入ってから我が家にやって来た。

初年度登録は2002年となっているけれども、おそらく車両自体は2001年型ではないかと思う。
車齢15年で実走4,000km未満ということは、走らずに放置されていた時間が長かったのかもしれない。
整備を依頼したフランス車専門店のご主人と事前に話をして、経年劣化で交換が必要な部品があるだろうし
整備費がそれなりに掛かる可能性があるということを覚悟しておいた。



BOSCH製に。.jpg
実際に各部をチェックしてもらった結果は、想像していたよりも状態は良かったらしく、一安心。
鬼門の一つのタイミング・ベルトも比較的最近に交換された様子で
オイル類や冷却水を一通りすべて交換し、経年で傷みのみられたエンジン・マウントの一部や
サスペンションのブッシュ類を交換、バッテリーやワイパー・ブレードを新しいものに換えて
順調に車検を取得できた。


なんとなく乾燥気味?.JPG
グレーにしてみた。.jpg
機能的には問題なさそうだった点火プラグとプラグコードも
良い機会なので定評のある永井電子製のものに換えておいた。
この車種用の設定があるのだけれども、普通に注文するとやる気満々な真っ赤なコードになってしまうので、
少し時間が掛かるのを承知で特注色のグレーを去年のうちに頼んでおいた。
こういう電装系の部品を新しいものにしておくと、気分的にはかなり安心。


よろしくね。.jpg
受け取った日はまっすぐ自宅に乗って帰っただけで、翌日からは通勤に。
少し走っただけでも、これまでのラウム君とは基本的な考え方がかなり違う乗り物だということがよくわかった。
コンパクトな車体は、ほぼ長さ4mちょうどだったラウム君よりもさらに30cmほど短く
ホイールベースは5cm短いだけで、1.7mを切る幅と前後のトレッド幅はほぼ同寸。
車高は10cmほど低いけれども、空間的な狭さを感じるのは後部座席に座った時だけで
運転席は出来の良いシートのおかげもあって、より快適に感じられる。
ラウム君には無かったシート全体を上下させる機構が備わっていて、
一番高めに設定しても不思議と天井やフロント・ウィンドウからの圧迫感はない。

何より楽しいのは、タイアの接地感がしっかりと伝わってきて
微妙な舵角を与えた時のステアリングの反応が実に正確だということ。
ラウム君で時々感じた、各部のブッシュ類が勝手にたわんで細かな振動を吸収しているかのような
直進安定性のあいまいな感触は無く、サスペンションの剛性感は数段上。



ご開帳。.JPG
受け取ってすぐに埼玉方面まで仕事の用事で出掛けてみることにして
出発直前に職場の工場でETC車載器を自分で取り付けてみた。
このクルマのダッシュボードは一体で外れるようになっていて、
少し手間ではあるけれども、外してしまえば配線を各部に隠して配置できる。


これをどうするか。.JPG
ラウム君から引き継いだ「旅ナビ」はダッシュボード上部の小物入れ風の空間を利用して取付け、
ETCのアンテナはフロントガラスの下端に。
本当はルノー純正のMDデッキ(Panasonic製)も交換してしまいたかったのだけれども、時間切れ。


高速道路にのってみると、ほぼ1トンの車体に実用域のトルク重視の1.6ℓのエンジンの組み合わせは
想像通りの快適さで、100km/h巡航時の回転数は2500rpm前後でラウム君よりも低め。
軽量な小型車に乗っていることを忘れそうになる重厚な乗り心地に加えて直進安定性が良いこともあり、
これまで高速道路を走った中ではもしかすると一番気持ちの良いクルマかもしれない。
高速道路主体での往復の燃費も16km/ℓ以上と、かなり良かった。


この姿勢が好き。.JPG


☆☆☆


MDなんて持ってないし。.JPG
とりあえず長距離の移動も問題なくこなせることを確認して、再び毎日の通勤の足に。
週に一度の休みを利用して、車内の電装品とその配線をやり直しておくことにした。

まずは、使うあての無い純正のMDデッキを取り外して、使い易いオーディオに。
欧州車の多くは、こんな風に専用の取り外し用工具を使うと、手前にするすると抜き出せるようになっている。


必要十分。.JPG
コネクタ類を慎重に外し、事前に手に入れておいた欧州車に日本製カー・オーディオを取付るためのキットを組合わせて
Pioneer製のDEH-P640(2008年発売)というユニットに交換。
ラウム君に取り付けたDEH-P730というPioneer製品の音質が良かったので
このシリーズの流れを汲んでUSBメモリに入れたMP3音楽データを直接再生できるものを探して
たどり着いたのがこの機種だった。
この製品以降はデザインがガチャガチャと子供っぽくなってしまって、最新の機種には食指が動かず。


かなりすっきり。.JPG
運転席から見ると、ナビの右側奥に時計と外気温計。
ナビの取付ベースを固定した場所は、もともと洞穴のようなただの空洞だったので機能的にも問題なし。


構想5分。.JPG
こんな風に、大きめの金属製L型金物に黒いスチロールの塊から削りだしたものを組合わせて
その「洞穴」部分にぴったりと嵌め込んで強力両面テープで固定してあるだけ。
構想5分、製作約1時間。
ちょっとしたものを投げ込んでおくための小物入れのつもりだったのだろうけれども
ただ埃が溜まるだけの造りだったので、これで塞がってちょうどいいのだ。


この小ささで。.jpg
助手席側グローブ・ボックスの奥に配線用の穴を開け、ETC車載器本体はグローブ・ボックス下部の棚へ。
フューズ・ボックスからも補助電源を取り、真面目な造りのAnker製の4連USB充電ソケットを繋いで
ベルクロ・テープを使ってETC車載器の脇に固定してみた。
ドライブ・レコーダーのとナビの電源はここから取っている。

赤い★印がオーディオ・ユニットに挿してあるUSBメモリ本体。
こんなに小さいのに容量は8GBもあるので、CD自体もほとんど使わないことになるかもしれない。


どうしよう。.JPG
とうわけで、助手席下の床にどっかりと設置したままCDチェンジャーは、完全に無用の長物に。
この十数年間のオーディオ機器の変化はすごいなぁ。


絆創膏。.JPG
少し草臥れた印象の外装は、とりあえずまだほとんど手つかず。
一か所だけクリア塗装のひび割れが始まっている場所には、絆創膏代わりにフランス国旗のステッカーを。

傷だの凹みだので気をもむことにエネルギーを使いたくないので、
適度にやつれた今の姿は本当に気が楽でいい。
この先は細かな部品の脱落している箇所を治したり、
劣化の進んでいるゴム類などの交換をDIYとして楽しんでいこうと思っている。
自分で手を掛けて弄れば現状よりも良くなる部分が多々ある、というのが
この世代のクルマの楽しいところなのです。

さて次回は、と。
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2016年1月27日のメモ。 [景色]

New Year's Fuji Scheme.jpg
記念日に。.JPG
東京オリンピックの年から、今年で52年。
一人で決めるのではない暮らし方をするようになって、ちょうど10年。

本当に自分が何をしたいのか、どう生きたいかを考えて行動し続ければ
人生は少しずつ思ったように変化していくものだと感じるようになった。
生きているって、楽しいことだ。


10年経って。.JPG
仕事の用事もあって、都内へ。薄いコートでも十分に暖かい日だった。
記念日ではあるけれども、形式的に大騒ぎするものでもないような気がしたので
二人で静かに好きなものをゆっくり食べてお腹一杯になろう、ということに。
向かった先は、気に入っているちょっと古めかしい洋食屋さん。
給仕をしてくれる人のいで立ちも、出てくる料理も、店内の雰囲気も
何処か昭和の香りがする。
奥で火に向かっているシェフは白髪で痩せ気味のきりりとした職人風の方で
その人が料理を運んでくる時の機敏さがとても気持ちがよい。

器に入ったデミグラス・ソースを添えたハンバーグ・ステーキも
チーズを載せて焼かれたナポリタンも
チーズとハムを挟んで揚げたコルドン・ブルーも
どれも調理をする人の愛情が溢れているような味わい

うん、とても美味しかった。
ベルトは事前に緩めておいた。


待ち遠しい。.JPG
一泊して、翌日も暖かな天気。
いくつか用事を済ませて、明るいうちに我が家方面へ、
と思っているうちに、二人揃って空腹に気がつく。
もうお昼を回っていて、お腹は空いているのだけれども
昨晩も今朝もしっかり食べたから、何かさっぱりとしたものがいいな。

こういう時には、きりっと冷えた蕎麦がいい。
でも、普段通らないルートを走っていたので、この近くにどんな店があるのかは皆目分からない。

ナビに訊いて、現在地から近い「そば・うどん店」をリスト・アップしてもらう。
「増田屋」「大村庵」....こういう名前のお店は大体想像がつく。
目に留まったのは、聞いた記憶の無い名前。

ハズレだったらごめんね、などと言いながらナビの案内に従って進んでいくと
商店が途切れた辺りに静かな暖簾の下がったお店が現れた。
美味しい食事を出す店は、大概外観にもそれが表れる。
ここは良さそうだ。

品書きを見て、これは当たりのお店だろうと確信する。


笊も素敵。.JPG
出てきた蕎麦は、期待以上に旨い蕎麦だった。
細打ちだけれどもしっかりとした腰があって、妻も気に入ってくれた様子。
場所も覚えたことだし、近くを通る用事が出来たらまた来よう、と話した。


☆☆☆


食事というのは、時に人生のダイジェストのようなものだなぁ、と思ったりする。
我々は、あまり綿密に調べ物をして出掛ける方ではないので
だいたいは店の構えを眺めたり、店頭のメニューをちらりと見たりして
これはいけそうだという直感で選んで入ってみることが多い。
アテが外れたら多分その次はないし、
気に入ったら覚えておいてまたの機会を楽しむことにする。
そういう賭けのようなものを繰り返しているうちに
自分達の好みも少しずつはっきりとした形になってきて
よりお店が選びやすくなる。

時々は無謀なチャレンジもする。
運良く当たったら、それを励みにまた知らない場所へ。
そうやって自分達の行きつけのお店を増やしていけたら、それはとても楽しいことだと思う。



128-1.png
満ち足りた気分になって、再びの雪景色へ。
ついさっきまで居た場所の風景からすると、まるで何もないという感じに見える。
何もない、というのがこれほどほっとした気分にさせてくれるものだったとは。

自分が変われば、世界もまた違って見えるようになる。
そんなことを感じながら移動した記念日なのだった。

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