景色は少しずつ変わっている。 [景色]


2011年の最後の日。
いつもの年のように相棒とRAV4に乗って東京へ。
母はそろそろ80に近いのだけれども、
相変わらず「これ食べて、あれも食べて、あ、こっちも食べなさいね!」と元気そう。
それにしても都内の暖かいこと!
「寒いでしょう、炬燵にしっかり足入れてね」
いえいえ、十分暖かいよ。
紅白歌合戦を見ながら相棒とお節の重箱詰めを手伝って、
「ゆく年くる年」に切り替わって静かになった頃に
長野から持って行った蕎麦を茹でてもらい、静かな年越し。
いつもと同じ、変わらないっていうのもいいものだ。

元旦。薄曇りだけれども明るい朝だった。
昼前に兄の家族がやって来て、見栄えのする鮨なども摘まみながら
お互いの近況などを話し、いつもの近くの神社へ。
今年のお御籤は「凶」。うーむ。
相棒と見比べて「焦らず待てば吉」とあるのを確認して気にしないことにした。
「凶が出た時は、効き手じゃ無い方の手で結べば良いそうでございますよ」
母にそう言われて、少し苦労しながら左手で神社の木に結んできた。

兄の家族が引き上げて静かになった実家で蜜柑を剥きながらのんびりと話をして
こんなものを置いてきた。
写真付きのe-mailを受信して表示してくれるPhotovisionという名前のフォトフレーム。
この機器そのものに携帯電話のUSIMカードが備わっていて、
設定したメールアドレス宛に携帯電話やPCから写真付きのメールを送ると
写真と一緒に勝手に表示してくれてスライドショー状態で1日中放置しておける。
キャンペーンで本体は無料だった。
本文に短く近況など書いておくと写真と一緒に表示してくれるので
ちょっとした出来事や風景を撮って送れば、電話とはまた別の意味で楽しんでもらえるかな、と。

夜には、これまたいつもの湘南の宿に移動して、のんびりと中華料理。
半年くらい前から「まず小龍包でしょ、焼きそばは何にしようかな...」なんて言っていたくらい
相棒は正月にここで食べるのを楽しみにしていたのだ(笑
やや限度を超えた満腹状態で、ぐっすり。

開けて正月二日。
去年から、もう沿道で応援するのは諦めて、雰囲気だけ味わうことにした。
箱根に向かう国道1号には至る所で応援の準備が始まっている。
ちょっと真剣な顔つきの集団は、きっと参加している大学の関係者なのだろう。
この緊張感が好きなのだ。
小田原で干物を買い込んで、今年は箱根を回らずに足柄峠から御殿場へ。

宿を出る時から富士はずっと雲を被っている。これだけ目の前なのにね...
4駆+スタッドレス装着なのを良いことに富士スカイラインを通って西に抜けてみることにした。
正月の新五合目辺りは混んでいるかも...と思いきや、すれ違うクルマは数えるほど。
標高が上がるにつれて吹雪いてきて、オートバイで何度か休憩した駐車場辺りはこんな状態。
先を進んでいたワンボックスのファミリーカーがハザードを点けて停まっていたりして、
しばらく進むと前後には誰も走っていなかった。

富士宮に向かって下り始めてしばらくすると、左手に駿河湾が見えてきた。
空気は澄んでいて、なんとも気持ちが良い。
同じ場所で相棒が撮った写真。望遠10倍だとまた違った風景が見えてくる。

ちょうど昼を回った所。
地元の人が立ち寄るような地味な印象の食堂で富士宮焼きそばを。
メニューには、ただ「焼きそば」と書いてあるだけだけれども、いつものあの味だ。
そのままごく普通のスーパーマーケットに立ち寄って、
膨大な量の焼きそばの麺とソースを買い込んで、特大保冷バッグに。
通販でも買えるけど、現地でまとめて買って冷凍しておくと圧倒的に安く済む。
静岡県外在住者対象富士宮焼きそば年間消費量コンテストでは
我が家はかなり上位に食い込むはずなのだ。

雲を被ったままの富士を右手に見ながら朝霧高原まで北上すると、ようやく雲が流れ始めた。
ちょっとした脇道に入り込んで、クルマから降りてみる。
風が吹きつける強い音がして、富士は間近にそびえている。
ああ新年なんだな、戻ってきたなあ、と思う。

我々とは逆に南へ下るクルマがかなり多い。
精進湖のほとりでまたクルマを降りて、ちらりと頭を見せてくれた富士を眺めてみる。
ここも毎年立ち寄る場所。
峠を越えて甲府市内へ入って、もう1泊。

正月三日。
南側をぐるりと山に囲まれているせいか、7時になってもまだ陽は上ってこない。
右端の方に富士の頭が見えている。


時間はたっぷりあるので、小淵沢のアウトレット・モールに立ち寄ってみた。
10時の開店時間の数分前に到着すると、次々とクルマが入ってくる。
都内、千葉、神奈川、みんなよく来るなぁ...って我々も来てるんだけど。
圧倒的にワンボックス・バンが多い中で、RAV4は随分小さく見える。
アウトドア関係の店を何軒か見て、サンプル品のつばの広い帽子を格安で見つけた。

大好きな鉢巻道路を進むと、去年よりも雪が少ない。
靴が埋まるくらい一面の雪原だった実践農業大学の広場も、半分以上は枯れ草色。
凧を揚げている親子がいた。
去年、三色に塗られたバスが打ち捨てられていた白樺林の辺りまで来てみると
バスが無くなっていた。

白樺林の奥に深い森が広がって、その向こうに八ヶ岳の鋭い輪郭が見えるこの風景が好きだ。
人工的なものがほとんどない中に、打ち捨てられたバスがポツンとあるのが印象的だったのに
バスは綺麗に消えて、代わりに真新しい表情の別荘風の家が並び始めていた。
秋に仲間と走りに来た時にはまだあったのにね。
変わらないと思って勝手に安心していた景色も、いつの間にかこんな風に変わっていく。
来年は林の周りがすっかり住宅地になっていたりして。
残念な気もするけど、仕方が無いんだろう。
相棒の実家でまた旨い鮨をいただいて、新年の挨拶。
それなりに緊張して運転していたのか、炬燵の暖かさについうとうとと夢の中へ...
気が付くとすっかり陽射しも落ちていて、我が家に向かう頃にはすっかり曇り空に。

四日。
仕事始めを翌日に控えて、何もしないで過ごすぞ!
なんて思ってはみたものの、もったいないような気がして免許証の更新に出掛けた。
人生初のゴールド免許が妙に嬉しい。
次回更新は平成29年...そんな年が本当に来るんだろうか、なんだか上手く想像できないけど。
新しい免許を受け取って外へ出ると、すっかり吹雪いていた。
こんな中でも遠くからの知らせを届けてくれる郵便屋さん、どうもありがとう。
夕食を摂りながらカーテンを少し開けてみると、しっかりと雪が積もり始めていて
母はやはり東京に居た方が暮らしやすいのだろうな、とふと思った。
こんな風に静かに平和に2012年も始まったのであります。
2012年、良い年にしましょう。 [景色]


新年、おめでとうございます。
今年も正月は実家に出掛けています。
久々に太平洋と富士山をしっかり眺めて、美味しいものにも出会えますように。
そうそう、ちゃんとした伊達巻もね。

年末の松本ー塩尻エリアは空気も澄んで素敵な眺めでした。

新しい住まいの場所から、峠の向こうに八ヶ岳の頂が見えることに気が付いて、少し感激。
正月休みの三が日、新鮮な風景を探してちょっと散歩してきます。
いい年になるかどうかは自分次第。それを忘れないように生きていこう。
今年もどうぞよろしく。
いろんなことがあったけど。 [景色]


来週から2012年になるのだそうだ。
なんて、まだちょっと他人事のように考えてしまうくらいに実感が無い。
いつものことだけれどもね。
年が変わるといっても、その瞬間に「がたーん!」と何かが変わってしまうわけではないし。

それよりも、もっと小さな、それこそあとで振り返ってみると初めて気がつくような変化が
毎日のように積み重なって、人生は流れていくのだ。
来年は雪が少ないといいな...
なんて思いつつ、冗談のような大雪に出会ってみたい気もして。

今まで借りていた家の賃料を払い続ける代わりに
自分たちの小さな家を持てるんじゃないだろうかと考え始めたのが、今年の春。
いろいろな人達とも出会って、ようやく地鎮祭までたどり着いた。
我々二人で暮らしていける最小限の居住空間に、オートバイ3台分のガレージ。
バランスが悪い?(笑
でも、それが我々の今の暮らし方なんだもの。それでいいのだ。
越してきてもうすぐ3年が経とうとしているけれども、
今年もやりたいことを一所懸命にやってきた気がするので、100点!
年が変わっても、我々なりのペースで気持ち良く生きていけるといいな。
さ、また頑張ろうっと。
声に出してみると楽になる場合がある。 [分類できません]


あと3週間もするとお正月...
時間の流れは変わらないはずなのに、なんだか加速しているような気がしてしまう。
焦っても仕方が無いんだけどね。いかんいかん。
我が家では、ちょっと疲れを感じた時や、気分が落ち込んだ時に
声に出してみるという妙な習慣ができてしまった。小声で、だけど。
身体も気持ちも疲れてくると、椅子に腰を掛ける時に「どおー。」
少しいらいらしたり、頭にもやもやしたものがある時には「だあー。」
辛いことを思い出したり、ほっと一息ついたりすると「じょおー。」
馬鹿みたい?そう、馬鹿みたい。
でも、「はぁ。」なんて溜息をついているくらいなら
騙されたと思って「じょおー。」と声に出してみて。
ほら、なんだか楽になったでしょ。
何かが出て行ってくれる感じ。
生きていくということは、いろんなことを無意識に溜め込んでいくことでもあったりして。
そういうものをちょこちょこと、他の人が不快にならない程度に吐き出していけると
身体も心も軽くなるような気がするのであります。
あと3週間、もうちょっとだ。
じょおー。
小さな手入れ、その2。 [BMW R100 Mystic]


何だか色気が無い食事...大きな総合病院で健康診断を受けたのだった。
結果は良好、体重は学生時代と変わらず、メタボリック症候群のおそれも無し。
去年、悪玉コレステロールの値が高めと言われたのだけれども
マヨネーズや卵を控えてみたのが良かったのか、数値上はもう問題ないとのこと。
長生きしちゃうかも。

こちらで手に入る野菜は平均的に旨いように思う。
きのこの類は、特に。この間も「なめこ」がやたらと旨いので感激したのだった。
炙った干物と野菜の煮物、春菊のおひたし、味噌汁、硬めに炊いたご飯。
典型的な我が家の夕食はこんな感じ。こういうのが一番和んで、いい。
相棒が時間を見つけて仕事に出掛けるようになったので、今日は久々に放し飼い。

天気も良さそうなことだし、オリバー君を少し触ることにする。
オドメーターが19,000km近くなった時に純正のエア・クリーナーの代わりに
K&N社製の洗って繰り返し使えるタイプのものに交換したのだけれども、
それからもう13,000kmほど走っていることに気が付いた。
専用のクリーナーとオイルを手に入れて掃除してみることにした。
R100Rのタンクは工具類を使わずに取り外すことができるようになっていて
留め金を外して少し後ろを持ち上げれば、エア・クリーナー・ボックスにアクセスし易い。

オイルを滲み込ませた湿式なので、埃やごみを吸ってそれなりに汚れていた。
外してからさらさらとしたスプレー式のクリーナーを吹きかけて10分ほど待ち、
空気の流れと逆方向に裏からぬるま湯を当てて汚れを洗い流す。
日向にしばらく置いておいて乾かすと、すっきりとした明るいグレーのフィルター生地が現れた。
専用のオイルは明治屋のいちごシロップのような、ちょっと毒々しい濃いマゼンタ色。
乾いたフィルターに垂らすように塗って、均一に広がるのを待って装着。

フィルターのカバーになっている空気取り入れ口は、こんな形。
一応、速度が増すと吸入量も増えるようにできているのかな。

シートを外したついでにテールカウルも外してみる。
もしかすると、購入してから初めて外したかもしれない。それなりに埃まみれ。
綺麗な形のテール・ライト・ユニットは、ずっと古い型のR100とも共通の部品。
フィルターにオイルが馴染むのを待つ間、
リア・サスペンションの取付部も片側ずつ外してグリス・アップしておいた。

今日やっておきたかったことが、もう一つ。
3年間に北海道に出掛けた時に使った上の写真のデグナー製タンクバックを久々に使おうと思ったら、
吸盤が変形してしまっていて装着できなかったのだった。
この手のバッグにはあまりないグレーの色が気に入っていたんだけどな。

保管している間に吸盤の縁の部分がめくれたように変形してしまっていた。
この程度の変形でも、もうタンクに張り付いてくれない。
外して何か別の吸盤と交換すれば良いかな、と思ったのだけれども
取り付け部をめくってみると、えらく頑強な針金でがんじがらめに固定されていたのだった。
本体との間もホックなどではなくリベット固定だったので、万事休す。
もともとは地図を入れて走りながら見るために買ったのだけれども
実際に使ってみると、カメラを手元に置けるということが気に入った。
ということは、もっと小振りなバッグでもいいのだ。ただし、厚みはそこそこ必要。
それと、吸盤の付いたフラップが大げさにタンクを覆ってしまうデザインは好きじゃないな。
マグネット式で、バッグそのものがタンクに載っているように、すっきり収まってくれると良い。
なんて考えながら探してみると、そんな身勝手なバッグはなかなか見つからない。

というわけで、こんなKAPPA製の小振りなバッグを海外通販で取り寄せてみた。
去年ぐらいまでは通販で国内でも手に入ったようなのだけれども、もう在庫が無いらしい。
本体の底の四隅にかなり強いマグネットが仕込んである。フラップは無し。
試しに冷蔵庫に張り付けてみたら、バッグを引いただけで重たい野菜室がガラガラガラ....
磁石はかなり強力そう。

処分予定の先代と比べると、こんなに小さい。
マップケースに入る地図を考えなきゃ(笑


内側も柔らかい布地で覆われていて、ちょっと工夫すればそのままカメラバッグにできそうな造り。
底に何かクッションを敷いて、モンベルのフリース袋で包んだDimage A200を入れるのには
多分ちょうどいい大きさだ。
ちなみに写真で中に入っているのはLoweproの「テラクライム30」という小振りのカメラバッグ。

暖かな陽射しに誘われてそのままふらりと麻績まで出かけてみたけれども
見る見るうちに雲が厚く垂れこめてきて冷え込んできた。
山間の農道を走りながら、仕事で乗る機会のある最新のマシンの乗り味を思い浮かべて
頭の中で比較してみたりしたのだけれども、こと乗り心地に関しては
オーリンズ製のサスに替えたおかげもあって見劣りしないような気がする。
何より、この「余裕のある遅さ」がいいのだ。
パワーが無いわけじゃないけれども、うまく付き合ってあげないとなかなか気持ちよく走れない。
機械のささやきに耳を澄ませて、自分が導いてあげないといけない。
その時の道の具合と気温、エンジンの状態、乗り手の操作、そんなものが上手く噛み合ってくると
この上なく気持ちよく走っていることに気が付く。絶対的なスピードは遅いんだけれども。
こういう楽しさを知ったことも、小さな幸せ。
帰りの高速道路でエンジンが快調なことに気を良くして、早々に帰宅。
去年まで稲刈りの後は土色だった田んぼに、今年は何かの種が播かれたみたい。
雪解けの後はどうなるのかな...






